ロールスロイス社もまた、パンデミックにより財務的な損失や雇用削減といった影響を受けているものの、エンジンのアフターマーケットについては顧客に合わせてカスタマイズされた契約群と、トレントエンジンのオーバーホールサービス網を用い、将来の収益源とすべく注力している。

航空貨物ビジネスは優れた回復力を発揮し、2021年の輸送量は前年比で2ケタの成長が見込まれている。

2020年には航空会社が不急の投資を削減したため、アフターマーケットの他の分野と同様、 キャビン改装マーケットも大きな打撃を受けた。 大規模な予防接種プログラムが動き出したことで、専門業者も最悪の時期は脱したと考えてはいるが、今後の見通しには大きな疑問符が付いている。それは「これからの数年で…

コロナ禍はすでに厳しい状況にあったマーケットをさらに悪化させ、プログラムの採算性を脅かし、長期的に見ても楽観できない状況を作り出した。

IATA事務局長兼CEO・ Alexandre de Juniac氏は、2020年末に向けて揺れ動く世界のエアライン業界が置かれている現状を次のようにまとめた：「数字がこれ以上悪くなることはない」。

エンジンMROの需要は今後10年間で年平均4.9％ずつ増加し、これは全ての支出カテゴリーの中で最大の増加率となる見込みだ。

昨年、Embraer Commercial Aviation社の前CEOであるJohn Slattery氏が 、David Joyce氏の後任としてGE Aviation社のトップに就任した。

エンジンの総数は2020年前半に6,000基以上減少した後、今後10年かけてコロナ危機の影響から回復していく。